心臓音のアーカイブ

「心臓音のアーカイブ」クリスチャン・ボルタンスキー


「心臓音のアーカイブ」
クリスチャン・ボルタンスキー



瀬戸内国際芸術祭実行委員会 総合プロデューサー 福武總一郎氏のアーカイブと メッセージに 接することができた。

「経済は文化の僕である。
あるものを生かし、無いものを創る。 
お年寄りの笑顔の溢れるところが幸せの場所だ。」

瀬戸内国際芸術祭2010 作品番号33

豊島 唐櫃・浜

クリスチャン・ボルタンスキー インタビュー記事

 

 

  「 私は記憶を保護し、蓄積していきたいのです。例えば、私は「Archive of the Carnegie International 1896?1991」(1991)という、人の名前だけを使った作品を制作しました。私のスタジオには大量の資料、例えば約7000枚のスイス人の死者の写真があり、豊島でもすでに16000人の心臓音の録音があります。しかし、私が実際に持っているものは精神でしかなく、実際の人々ではありません。結局、私は誰も守ることができないのです。そういう意味で私の作品の動機のひとつは、私たちは何も守ることができない、という事実です。世の中にはこんなにたくさんの情報があり、さらに情報を加え続けていくけれども、生命は守れないのです。誰かについての情報を聞けば聞くほど、その人物の不在を感じることになります。これが数量に関わる問題です。」ART iT(www.art-it.asia)