直島銭湯

大竹 伸朗

 

瀬戸内国際芸術祭2010 作品番号4

 

直島銭湯 「Ilove 湯」

 Naoshima Bath "I Love Yu"

直島銭湯 パンフレット。

入浴説明書。和文 英文あり。

上記 動画は (art-it)より 転載

「直島銭湯「I♥湯」内観 ※一般入浴者の撮影は禁止」

 

大竹伸朗 インタビュー記事 (art-it)

 

「直島銭湯「I♥湯」で感じた、場の強度 (♥-love)

 

2年越しで今夏にオープンした「I ♥ 湯」は、最初は風呂絵を描くくらいかと思っていたのが、実は島民のための銭湯をゼロからつくる依頼だったそうで。

そう。それでまず1/30の模型を自分で作って、大阪のgrafに色々と教えてもらいながらこうしたいと。俺自身、「現代美術です!」みたいな建物はあまり興味がない。島の人にもそんなの通用しそうにないし。だから明るくハッピーで、島の人たちに気に入っていただける「場」ということを目指して……あと、依頼側のリクエストとして「ムラムラする感じで」ってのもあった(笑)。

 

外壁から湯船にまで施された平面・立体コラージュや、絵付けタイル、さらにサボテンなど生きた植物も同じ感覚で使われていますね。フラワーアーティストの東信さんとの出会いも重要だったとか。

サボテンの温室作るのは夢でしたね。東氏とは偶然いいタイミングで知り合って、ありがたいことに手伝いたいって言っていただいて。公共施設だから建物の規制や検査のハードルが高くて、それが済んでこちらの詰め作業になったときはオープン1ヶ月前。そこからガラガラと毎日変わっていったね。トイレに入れようと思った作品を、窮屈だから外にかけちゃう、といったアドリブもありつつ……ゴールとしての図面はない中で、最終的にはうまく着地ができたと思う。完成したいまは、いつか建物がぜんぶ植物で覆われちゃえばいいなって(笑)。人が自然に集まる場所って、計算だけでははかれない人知を超えた強度が要るとも感じた。」


 http://www.art-it.asia/u/admin_interviews/G8fRld6qZpYwPgUH9JbO/